進研ゼミ、ポピー、スタディサプリといろんな自宅学習を子どもたちと経験して記事を書いてきましたが、今回は比較的新しい『RISU算数』というタブレット教材を使ってみた体験談になります。
RISU算数ってどんな特徴のタブレット教材?
普通の通信教育は、3年生なら3年生の教材が用意され教科書など学習要項にそって学習していきます。
ところがこのRISU算数は学年などに関係なく、勉強できる子供は先々進んで学習できます。
これが最も大きな特徴だと私は思います。
また遅れている子供には学年を戻って学習できます。
学年を気にせず学習できる仕組みは、勉強のできる・出来ない子供の両方にとても嬉しい。
2人の子供を育てていますが(現在高2優秀くん・中2微妙くん)、勉強ができる子供は小学校で出る問題は簡単すぎて正直退屈です。
また出来ない子供には、なにか補助的に勉強しないと逆についていけない。
今の公立学校での教育システムは平均的な学習能力の子供だけが対象になっていると感じています。
頭が良ければ退屈、平均なければついていけずほったらかし・・・。
我が家は長男は頭が良い方で、次男は微妙な子供。
長男にとっては小学校の勉強は退屈でしかなかったようで、高学年になると家で難しい問題を買って解かせていました。
(※小学ポピー・ハイレベルワーク)
次男はわからないところがたまに出てくるような平均が微妙なレベル。
分数やひっ算の割り算などでつまっていました。
その都度私が教え、落ちこぼれないよう通信教材で学習していました。
学年関係なしで勉強ツールであるRISU算数は、どちらの子供にもいい学習法だと思いました。
紙に書かず、タブレットで学習ってどうなの?
手書きが大切!という方もいらっしゃいますが、算数で書くのはほぼ数字だけ。
漢字を覚えるなどの暗記科目ではないためタブレットのデメリットの少ない教科と言えます。
また手書きだと、人が読み取り採点になるため誰かが採点しなければなりません。
共働きなど保護者の時間がない場合、採点できないか、または子供が採点することになりますが、
子供は自分の間違っているところに気づかず、丸をつけることもしばしばあり、子ども自身での採点は信用できません。
その点タブレット学習は自動採点なので保護者の採点が必要がないので共働きでも楽。
採点も一瞬のため、出来る子供はどんどん進んでいくと思いますよ。
学校で習っていないところをどうやって子供は進めるの?
これは私も気になっていたところ。
普通ならまず学校で教えてもらって理解したら問題に取り掛かるという順番です。
RISU算数には、単元ごとにわかりやすい解説画面が用意されていて、習っていないところでも解説を見れば理解できるようになっています。
単元ごとに解説が用意されていて、ボタンを押すとわかりやすい解説をいつでも見ることができます。
↓こちらはひっ算の足し算の解説動画(4倍速)
図形なども展開図から、立方体が組み立てられていったりと解説は子供にわかりやすいように工夫されていました。
問題数も多いと思いました。
通信教材や市販教材のは問題数の少なさがいつも気になっていました。
次男は小6から大手塾へ通っていますが、塾では相当な量を訓練のためこなしていきます。
こちらのRISU算数は、進研ゼミなどの家庭向け教材の中では問題が多いと思います。
学校より先に勉強を進めるのはよいことなのか?
こちらは賛否両論ありますね。
確かに学校の授業は面白くなくなるでしょう。
でも優秀な子供は先に進んでいなくても簡単すぎて結局は退屈です。
逆にできない子供はわからなくなって落ちこぼれます。
この落ちこぼれを未然に防ぐ意味では予習するのはとても良いことだと思います。
ロザン2人(宇治原(Q様に出ている京大卒のタレント)とその相方)さんが勉強法について出した本があるのですが、
予習と復習どっちを捨てる?
という問で「復習を捨てる」と答えているそうです。
私も私立進学校でしたが予習は絶対欠かしませんでした。
予習しないと落ちこぼれますから。
バンダイの子供アンケートや学研などの教育サイトのアンケートでは算数が好きな教科も嫌いな教科も1位になっています。
嫌いになるのは当然「わからない」からでしょう。
小学校の時点で算数がわからなくなっている子供が多いということです。
なのに、小学校では予習するようには言われません。
この「わからない」は予習をすることである程度防げると思うのです。
先に進んで、理解できなくても解説を見ていれば、本番で理解できる場合がでてくる、そう思います。
実際に次男が今大手塾に通っていて、塾では学校より早く進みます。
そしてこの前の懇談で
『息子さんは塾では完全に理解できていなくて、学校でようやく理解していると思われる』
と言われました。
このペースでなんとか次男は平均より少しいい程度をとっています。
こんな次男でも小学生の頃は算数は得意でした。
ですが、今は好きではありません。
理由は難しくなったからです。
息子を見ていて、理数系が苦手なお子さんの場合、小学生からのフォローはしていたほうがよさそうだと思いました。
ちなみにRISUは中学も発売されるようです。
このわからなくなるタイミングを出来るだけ遅らせるという意味でRISU算数などの先取り学習が出来る教材は有効かもしれません。
実際子供が進んでやるか?
おそらく最初の食いつきはいいですね。
このタブレットが到着後すぐに中2の次男がさわりたがりました。
うちにはタブレットがありますが、それでもゲーム好きの次男には面白そうなおもちゃなんでしょう。
延々と30分ぐらい勝手にやり続けていました。
進研ゼミのタブレットや、ネット松陰塾、スタディサプリなどを体験したことがあるのですが、子供向けのものは派手なアニメーションやゲーム風なメイン画面などいろいろ凝っていて正直少しうるさいなと思ってしまいます。
が、このRISUはかなりシンプルなほうで、好感が持てました。
派手な画面は子どもたちもすぐに飽きてきます。
シンプルで煩わしくなかったため次男も30分も続いたのだと思います。
ただし、これを1年などの長期間続けられるか難しい。
子供に任せていたらほとんどのお子さんが飽きるでしょう。
それはどんな通信教育の場合でも強制力がなければ同じだと思います。
続けさせたい場合は、例えば『夕飯前の15分に必ずRISU』というようにルールを作るといい思います。
頭のいい子供は面白がってどんどん先へ進んで行くと思います。
RISU算数の操作性
RISU算数の操作性はよくもなく悪くもなく、慣れたら無難に使える感じですね。
手書き感覚で、画面にメモを取れます。
また図形問題で大切な「補助線」を問題に引いて考えることができます。
タブレット用のペンがついていますが反応は手のほうがよかったです。
このタブレット、夫・私、中2の息子と触りましたが、
↓この画面が毎回ちょっと煩わしい。
操作に慣れてきても毎回毎回なので正直面倒で改善してほしいなと思いました。
その他、気になった点
習っていない単元も先に進んで学習できるとなっていますが、途中の単元を飛ばして更に難しい問題に行くことはできません。
次男は、図形は大得意で数字だけの問題は苦手。
図形問題だけは先の学年に進みたい!
このような一部分だけ先の学年に進みたいと思うようなときでも、ボスステージのようなものをクリアしないと次にすすめなくなっています。
飛び級できるシステムはすごく良いと思いますが、自由に先に進めるようになればもっと子どもには楽しいかもしれません。
ですがそうすると、好きな単元だけどんどん進んで苦手な単元はほったらかしになる危険はありますね。。
この辺はバランスが難しいですね。
総合レビュー
せっかくのタブレット教材ですが数学だけという点で、少しもったいない感じはします。
ただ、小学生では数学だけが苦手なお子さんも多いので逆に余計なものがないのがいいと感じる場合もあるでしょう。
チャレンジなどテキストが白いままたくさん溜まっていくのはよくある話です。
それなら重要な数学のみ勉強したほうがいい。
中学生で最も重要な教科は英語と数学です。
塾でも
「英語と数学だけは入って下さい。」
と言われます。
その二つは落ちこぼれた場合に復活が難しい教科だからです。
それは小学生でも言えること。
小学生で習う英語はまだ挨拶程度で落ちこぼれることは少ないですが、すでに小学校高学年で算数を理解できていない子どもは少なからずいます。
この子どもたちは算数が元々苦手なタイプですね。
そういったやる気が出ない子どもたちに向けに、RISU算数も今からやらなければ!というような強制力が欲しいと思いました。
指定した時刻でタイマーを鳴らしたり、登録したメールアドレス(保護者とタブレット端末)などに「始める時間ですよ!」メールを送るなどです。
ちょっとした学習サポート機能というものですね。
今の所ないので、保護者のスマホのスケジュールアプリやアラームアプリに予定を入れて置いとくといいかも。
私はアンドロイドですが「スマートアラーム(無料)」というアプリにいろんな予定を入れてアラームを頻繁に鳴らしています。
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毎週の月木(ゴミの日、塾の日など)
第一指定日のみ
数日ごと
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など細く設定出来るのでとても重宝しています。
その他、紹介を忘れていましたが、こちらにも子供向け教材によくある「問題を解いていくとポイントが貯まりそれを好きなものに交換できる」というご褒美システムはあるます。
算数嫌いの子どもでもご褒美目当てにがんばる子どもはいるかも。
いろんなことを踏まえても、算数が大得意!というお子さんにも、算数嫌い!というお子さんにもおもしろく勉強できる教材ではないでしょうか。
RISU算数を更に詳しく知りたい場合は
↓こちらからどうぞ。
RISU算数公式
↑人数限定の無料体験のキャンペーンなど、随時キャンペーンが行われています。
今どんなキャンペーンが行われているのかは、公式サイトトップよりご確認下さい。
料金ですが、月額¥2,480+クリアしたステージ数から算出される制度です。
詳しくは、公式サイトで【料金】のところをお読み下さい。
以上、RISU算数のレビューでした。